憲法施行76周年、県民集会にあたり、日本共産党を代表してご挨拶申し上げます。
岸田政権が昨年末、「安保関連3文書」の改定を閣議決定して、最初の5月3日を迎えます。「戦争か平和か」の歴史的岐路に立つなか、憲法九条をもつ日本として、「戦争の準備」でなく、対話と外交によって「戦争をさける努力」をすることこそ、政治の責任ではないでしょうか。
岸田政権は、2つのウソをついていると考えます。
1つは、岸田政権は「専守防衛に徹し、他国に脅威を与えるような軍事大国にはならない」と言いますが、今までの政府見解は、憲法上、敵基地攻撃能力を持つことはできない、と説明してきました。まさに憲法解釈を、閣議決定によって変えてしまったのであります。
安倍政権は、集団的自衛権を持つために、憲法解釈を「変える」と言いました。 しかし、岸田政権は、憲法解釈を「変えない」といって変えました。岸田政権の方が、さらに悪質だと言わなければなりません。
2つは、「自分の国は自分で守る」といいますが、集団的自衛権行使の行使として敵基地攻撃を行うことができると、「安保3文書」に明記されていますから、「日本を守るため」でなく、「アメリカの戦争に日本を巻き込むこと」がその正体です。
戦争の準備でなく、憲法九条を生かし、平和の準備を…この世論を広げるために全力挙げる決意をもうしあげ、挨拶といたします。頑張りましょう。