◎佐藤正幸委員 知事に一点だけ再質問いたしたいと思います。輪島の処分場の住民投票に関して知事は、「与えられた権利を行使しなかった人たちのことは付度できない」とこういう御答弁だったとおもうんですけど、私は行使しなかったというよりはできなかったという、そういう住民投票だったということをぜひ認識していただきたいと思ってもう一回、答弁を求めたいと思います。 本来投票というのは自由な環境の中で投票するものであると。賛成なら賛成、反対なら反対、ということで普通の投票であれば選管が先頭に立って投票率を上げる努力をするわけですよ。ところが今回はそういうふうにはならなかった。だから今回は投票しなかったのではなくできなかった。そういう住民投票の性格であったということを、ちゃんと認識してほしいと思います。
◎谷本正憲知事 もちろんこれは投票ですから、法令に違反するような行為はあってはもちろんならない。そして、そのような行為はなかったというふうに、私は理解しておるわけであります。そうしますと、投票は、一人一人の権利ですから、これはやっぱり行使しないほうがなぜ行使しなかったのかということを一々付度できないと思います。そして、この条例は過半数の投票がなければ住民投票そのものが成立しないということを明確いうたっているわけですよね。それを御承知の上でこの投票は行われたということですし、最終的に過半数に到達しなかった。条例上明記されていたわけですから、それを前提にして市民の皆さん方の投票は行われ、結果として過半数に達しなかったため、条例規定に基づいて住民投票は不成立。こういう結果になったんではないかというふうにおもいます。